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ー波乱ー151

「こんな時にすいませんでした」 「別にそこは謝る所じゃないだろ? こんな時だからこそ。 人間っていうのはミスするんじゃないのかな? 人間っていうのは誰しも完璧な人間っていうのはいないのだからね。 それに、ずっと気を張っている時に君みたいにたまに抜けてくれた方が和むしね」 「そ、そうですか……ありがとうございます」  しかし裕二というのは、こんなに優しく紳士的なのに望はどうして裕二の事を嫌うのであろうか? 確かに『鬱陶しい』とは言っていたのだが和也からしてみたらいい父親にしか見えない。 「とりあえず、今は私の携帯で君が言う、その友人に一応連絡してみるかい?」 「いや……辞めておきます。 本当に使えない奴ですし、もし、内部犯の犯行だとしたら、見知らぬ白衣の人間が居たら怪しいと思われますしね。 下手をすると警察関係者かもしれないっていうのがバレてしまいそうですしね……」 「じゃあ、私が今日から雇った新人さんっていう設定にするのは? それで、病院に戻ったら、その人の名札を作るっていうのはどうかな?」 「んー」  和也は暫く考えると、 「本当に邪魔な奴かもしれませんよ。 それなら、自分達の手でなんとか犯人を捕まえる方法を考えた方がいいのでは?」 「んー……君はどうして、その子の事をそこまで言うのかな?」 「以前、確かに、事件に巻き込まれた事がありまして、そいつに頼んだ事があるんです。 アイツ……親のコネか何か分からないんですけど、今も警視庁の方で働いてるみたいなんですよね? しかも、僕の同級生でもあるんですよ。 それで、高校の時に僕はアイツに狙われてまして、今もどうやら僕の事、諦めていないようなんですよね? だから、アイツに頼むのはっていう感じなんです。 それに、知ってました? 院長が望の事を大阪の学会に行かせた時にアイツ……望達と同じ飛行機に乗ってまして、その時に望の飛行機がハイジャックされて望曰く役に立たなかったって言ってたんですよ。 まぁ、その時は雄介が頑張ってくれたようなんですけどね。 親のコネで警視庁で働けているんだかなんだか知らないけど……それじゃあ、警察官になった意味がないような気がしますしね」  裕二は和也が話をしてくれた事に少し考えてから和也に話始める。

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