1014 / 2160
ー海上ー39
和也からしてみたら初めての望達の家に入る訳で辺りを見渡しながら望に付いてリビングの方へと向かう。
望は和也に何か言おうとしたのだが望の昨日の事を思い出してしまったのか顔を真っ赤にして黙ったまま和也をリビングへと案内するとソファへと座らせるのだ。
「俺さ……風呂に入って来るから……お前は大人しくテレビでも見て寛いでていいからな」
そう言うと望は二階へと向かい着替えを取りに行くと一階にあるお風呂場へと向かうのだ。
和也は望に言われて最初の方は大人しくテレビを見ていたのだが、やはり日曜日の昼間というのは面白そうな番組がやってない。 だからなのか飽きてしまい頭をソファの背もたれへと寄りかからせる。
ここは前の家の時とは違い確実に望と雄介のスウィートルームと言う訳だ。 望も雄介も毎日のように甘い生活送っているのであろう。
「羨ましいよなぁ、恋人同士で一緒に住めるなんてさ。 俺だって裕実と一緒に住みたいって思っているんだけど、俺とアイツの賃貸契約があと半年もあるんだぞ! 後半年も待ってられっか……」
一人部屋内で叫び声を上げる和也。
だが、きっと、お風呂に入っている望には聴こえていないだろう。
「しっかし、望の風呂っていうのは長いんだなぁ」
望がお風呂に入って来ると言ってから、かれこれ三十分は過ぎていた。
と、その時、突然、和也の携帯が鳴り出す。 和也の方は携帯を開くと裕実からかと思ったのだが、どうやらメールの主は雄介からのようだ。
「なんだよー、裕実からだと思ったのにさ……。 まったく雄介からってなんなんだよ。 まぁ、朝のメールで雄介が望の所に行ってやってくれって言ってたんだしな。 雄介はやっぱ望の事相当心配なんだよなぁ」
また和也は携帯に向かって独り言漏らすとその雄介からのメールを読み始める。
『望に無事に家の中に入れてもらえたか? って、前提でやな……一階にある階段後ろにあるドア開けて階段を降りてみぃ……なんか面白いもんがあんで!』
「……へ? 階段後ろにあるドア!?」
雄介からの意味の分からないようなメールに首を傾げながら和也は雄介の許可を貰ったこともあって雄介の指示通りに階段後ろにあるというドアへと向かう。
その雄介が言っているドアというのは直ぐに見つかった。 和也はその階段を降りてもう一つあるドアを開ける。
流石は地下室、一切光りが入って来ない場所だけあってか電気のスイッチを手探りで探す和也。
電気のスイッチを見つけるとそこには目を疑うような光景が広がっていたのだ。
ともだちにシェアしよう!

