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ー海上ー74
「お前等なぁ、確かにお前等からしてみたら、ほんのイタズラ気分だったのかもしれねーんだけど……裕実の方はそれで危うく命落としそうになってんだぞ! よく、そんな事があった後なのにふざけた事言えるよな!」
望の方はそう言った後に腕を組んで雄介達の事を睨みつけるのだ。
「その事についてはホンマすまんって。 それに、俺等の方は和也と話合わせたつもりもなかったし、まさか、そないな事になるとは思ってもみなかったしな」
雄介の方はそう両手を合わせて望や裕実の方に謝った後に再び女性達が和也達の方へと寄って来て話し掛けて来たようだ。
「あのー、すいません……私達と一緒に遊んでくれませんか?」
その声を聞いて望は一応その女性達の方へと視線を向けるのだが、今はそういう女性の話をしてた所だ、そんな女性の方に睨みつけるように見てしまっている。
「別にナンパとか言うんじゃなくてですね。 女性二人で海のに来たのはいいんですけど、やっぱり、ナンパとかっていうのが多いじゃないですか? だから、男の人達といた方が安心かな? って思いまして……」
その言葉を聞いて和也は、
「構わないですよ」
と言うもんだから望の方は一回溜息を吐き、その女性達の方へと視線を向けると、
「新手のナンパですか? 貴方達は嘘を吐いてるんですよ。 それが嘘を吐いてないとは言わせねーぜ。 だってさ、普通嘘を吐かない人間だったら、俺達の事真っ直ぐ見て話せるもんだろ?」
その女性は望の事を睨み上げると、
「貴方は何もんなんです? どうして、私達がナンパだって分かったんです?」
「今、言ったろ? 人間って嘘を吐く時には人の事見る事が出来ねーんだよ……俳優さん以外の人達だったら尚更な」
「貴方は俳優さんかなんかなんですか?」
「いいや……。 それを貴方に話す事はないでしょう?」
望がそこまで言うとその女性達は諦めたようで何処かへと行ってしまったようだ。
「こうすればいいんだろ?」
「流石やけど、女性に対してはそれキツくないか?」
「そこまで言わないと引かない奴は引かないだろ?」
「しかし、凄いわぁ、望は今の女性達をこうもあっさりと引かせるなんてな。 しかも、今の女性達、望に声掛けて来たんと違うんか? 望ー、そこ勿体ないとかって思わへんのか?」
「馬鹿か……俺がそんな事思う訳ねーだろ?」
望の方はそう言うとシートも方へと腰を落とす。
「何、それは……やっぱ、俺達が居ったからなんか?」
その雄介の言葉に望は顔を真っ赤にしたようだ。 流石の望も雄介が言いたい事がわかったのであろう。
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