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ー崩落ー120

 それを雄介にコソと言われてしまい、その場で歩みを止めてしまう望。 「ほな……やっぱり、そこは出来へんのやろ? それやったら、俺が運転するし」 「そうだな……雄介に運転任すわぁ。 俺が運転したら、きっと、なかなかそこに入る事が出来ないしな」 「ほな、車の鍵貸して」 「ああ」  雄介は望から鍵を受け取ると地下駐車場に置いてある望の車の鍵を開ける。  さっきとは逆で雄介は運転席へと座り望は助手席へと座る。 「何か変な感じするな……久々に助手席だしよ」 「そういうもんなんか?」 「……ああ」  雄介は望と話をしながら運転を始めた。  地下駐車場を出て暫く走るとホテル街へと入る。 とりあえず車は止められそうなホテルへと入るのだ。 「望、着いたで……」 「あ、ああ……」  こういった所に入るのは久々な二人。 雄介は相変わらず堂々としているのだが、どうやら望の方は緊張しているようだ。  そんな望の様子に雄介は、 「嫌なら無理して行かんくてええねんやで……」  その雄介の言葉に望の方はため息を吐くと気持ちを切り替えたのか、 「お前さぁ、前に言っただろ。 優し過ぎるんだって……こういう時、どうするって俺言ったっけ?」  望の方は雄介の事を挑発するかのように上目遣いで雄介の事を見上げる。 そして雄介の頬を人差し指で突くのだ。  それを聞いて、その事を思い出した雄介は車から降りて望が乗っている助手席のドアを開け望の手を取るとホテルの方へと向かう。  そして部屋の中へと入ると雄介はいきなり望の事をベッドの上へと乗せ。 「ホンマに今日はええやんな?」 「何度も聞くな……もう、ココに来ちまったんだから……そりゃ……やる事は一つしかねぇだろ?」  流石にそこはストレートには言えない望は雄介から視線を逸らす。 「ほな、遠慮なく俺がしたいようにしたらええって事やんな? 望が嫌がっても今日はもう止めへんで……」  雄介はそこまで言うと望の両手をベッドへと押しつけ耳を舐めようとしたのだが、 「ちょ、雄介! そこはストップ!」 「……へ? なんやねんって……今、俺の好きなようにやってええって言ったやんか……」  急に望にお預けを食らってしまった雄介は嘆くように言うのだ。 「そ、それは、べ、別にいいんだけどよ……その前に風呂に入らせてくれねぇか? 俺が綺麗好きなの知ってんだろ?」

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