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ー過去ー96

「ほらー、そうなんだろ? まったく、最初はさぁ、裕実の為に『新城と本宮君の事をくっつける!』って意気込んでたのに、今のままじゃあ新城にバレてんじゃねぇのか? だから、新城は本宮君と口裏を合わせて、昨日はわざと夕食食べに行ったんじゃねぇかな? って思ってるんだけどよ」 「確かに、アイツ等だったら、あり得そうなのかもー! もー、ダメかもしんねぇ……。 今までの計画が! ってか、裕実と恋人になる資格がねぇのかもしれねぇな」  昨日の夜はわざとではあったのだが、今日の和也の行動はわざとではなく、本気で元気が無くなってしまっているようだ。 いつも元気な和也が項垂れてしまっているのだから。 「そう落ち込むなって……。 まだ、あくまで、もしかしたら!? って推論だろ?」 「でも、その可能性は高いだろ?」 「なら、和也がアイツ等に何となくでいいから聞いてみたらどうだ?」 「それとなく聞いてみたって……昨日の夜はアイツ等二人きりだったんだぞ。 絶対に口裏合わせしてるに決まってんじゃねぇか……」 「あー、確かにな」  望も和也の話に納得していると今まで話に参加していなかった裕実が口を開く。 「和也は本気で僕の事が好きだったんですね」  そう唐突に口を開いた裕実だったのだが、何故か和也同様に頭を俯かせてしまっている。 「和也がそんなに落ち込んでいるという事は、新城先生と本宮さんが本当はくっついてなくて、僕と和也が本気の恋が出来ないから落ち込んでいるんですよね?」 「ああ、当たり前じゃねぇか。 あの裕実の過去の話を聞くって事じゃなくて……。 俺は裕実と改めてちゃんとした恋人同士になれない事に落ち込んでるだけなんだよ。 前に裕実と約束したしな。 だけど、今回の事については俺が新城の事を甘く見ていた結果って事だしな」 「……ってか、今日の和也は和也らしくないですよ! まだ、あくまで推測だ! って望さんも言ってるじゃないですかー!」 「だけど、望の言う通り、新城と本宮はわざと俺の前ではくっついてるフリをしている可能性が高いんだぜ」 「和也! そこで諦めてしまっていいんですか!? じゃあ、僕達の関係っていうのはそこで終わりになっちゃうんですか!?」 「終わりになんかさせたくねぇよ! させたくはねぇんだけど……」  どうやら、なかなか立ち直れないでいる和也に裕実と望はため息を吐く。 「どうやら、今の和也に何を言ってもダメみたいだな」  望はそこで一旦話を止めると、

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