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ー過去ー184

  流石の雄介も今日はよっぽど疲れていたのであろう。  今日の二人というのは甘いムードという事もなく望も眠りへとついてしまったようだ。  そして次の朝。 望が目を覚ますと、相変わらず雄介の方が先に起きていて雄介の方はご飯の用意をしていた。 下の方から焼ける匂いと食べ物の匂いがしているのだから。  望はゆっくり下へと向かうと先に気付いたのは雄介の方で、望の方へと視線を向けると雄介は笑顔で、 「おはよー」 「ああ、おはよー」 「今日は目玉焼きやで……」 「ああ」  望は欠伸をしながら椅子へと腰を下ろしリモコンを使ってテレビを付けると、いつものようにニュースの見始める。 「望!」  雄介はそう言いながら出来た料理をテーブルの上へと置き、二人はいつものように食べて仕事へと行く用意をすると、雄介は望のネクタイを掴み自分の方へと引き寄せると望の唇へと唇を重ねる。 「ほな、行って来るな」 「あ、ああ……おう……」  昨日は普通に、そういう事をしていた筈なのだが、今の望というのは顔を真っ赤にさせていた。  望の方も用意を済ませると家を出て病院へと向かうのだ。  すると、いつもの部屋には和也がいて、そこにはもう裕実の姿はなかった。 「あれ!? 裕実は?」 「実琴がさ……研修期間終えたから、新城の所に裕実が戻って、俺が望の所に戻って来て、実琴は違う所の医者の所に行ったみたいだぜ」 「あ、そういう事か……」  何故かその和也の言葉に望は安心したかのような表情になると、 「……で、どうだったんだ? 裕実が俺達に隠していた事っていうのはさ」 「んー、大した事はなかったんだけどさ……この話長くなるから、今日、仕事終わってから、裕実も混ぜて話すよ。 実琴とも兄弟だったって話もしてくれたからさ。 だけど、望……その話を聞いて引くなよ。 アイツがなかなか話してくれなかった理由っていうのはそれなんだからさ」 「そうなのか? 分かった……それは約束する」  和也は望に前置きをしてから二人は仕事へと向かうのだ。  それから仕事を終えると、裕実は和也達がいる部屋へと来て三人はソファへと腰を下ろす。 「裕実……この事について望には話していいんだろ?」  そう和也は裕実向かって確認するかのように聞くと裕実の方はを頷かせる。 「んじゃあ、望には話すな。 どこから話した方がいいのかな?」  そこで一旦言葉を切ると裕実の過去について話を始める和也。

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