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ー決心ー19

「だけど、何でお前って、そんなに頭が良かったりしてるんだ? まぁ、がたいがいいのは子供の頃から鍛えてきたってのは分かるんだけどさ」 「頭ええって……な……。 別に……ホンマに頭がええって程やないで、ホンマに!」 「まぁ、自覚してないとこがお前のいいとこなんだろうけどな。 頭がいいのは自覚した方がいいぜ……つーか、それを自信にした方がいいのかもな。 まぁ、どっちも必要なもんでもあるんだけど」 「せやなぁ、これからは気を付けるようにするわぁ」  丁度、話が切れた所で雄介は望に向かい愛おしそうな表示をすると、額や唇へと再びキスを落としていく。  いきなりの雄介の行動に望は再び甘い声を漏らすのだ。 「やっぱ、望の声は可愛えな……こっちの方はホンマ、望にはドキドキしっぱなしなんやって」  そんなことを言う雄介に再び顔を真っ赤にする望。 「ちょ、な、何を言って……」  最後まで言葉を言わないうちに雄介は再び望の唇を塞いでしまう。  もう望が言いたいことは分かっているのだから、うるさい口を塞ぐには唇で塞ぐのが一番いいのでだろう。  キスをしている間に雄介は望が着ているパジャマのボタンに手を掛けボタンを両手で一つずつ丁寧に外していく。  久しぶりの感覚に望の心はどうしたらいいのか分からず、シーツを力強く掴み目を強く瞑っていた。  そんな望の様子に雄介はクスリとすると、 「何、今日は緊張しとるん? いつもと変わらんことをしとるんやけどな」  雄介は再び望に向かい優しく微笑むと、望の頬をまるで壊れ物を扱うように優しく撫でる。  それに安心したのか、望はその雄介の手を取ると、雄介のことを見上げ望も雄介の頬を雄介と同じように優しく撫でるのだ。 「望の手って……温かいなぁ」 「それは……誰だって一緒だろうが!」 「ま、そうなんやけど、なんか恋人の手ってのは特別っていうんかなぁ?」 「そ、それだったら……お前の手だって、いつでも、温かいんだからな……」  途切れ途切れではあるのだが、望もそれなりに雄介に何かを伝えたかったのであろうか、恥ずかしながらも望なりに一生懸命、雄介へと伝えているのだから。

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