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ー決心ー57

「あ……」 「とりあえず、無事かどうか確認する為に電話してみたらどや?」 「ああ、そうだな」  望は雄介に言われた通りに裕二へと電話をすると、どうやら裕二の方は無事だったらしく電話へと出る。 『望、どうしたんだい?』 「あ、いやよ……俺達は俺達で、歩夢のことを探しに出て来たんだけどさ。 それで、まだ、歩夢は見つけられてなくてだな……今度は和也が捕まっちまったんだけどさ」  そう申し訳なさそうに言う望だが、裕二は心配させないような声で、 『大丈夫……。 これから、歩夢を迎えに行くけど、君達も行くかね?』  どうやら裕二は無事だったらしいのだが、裕二が言っている意味がこれでは分からない。  確かに今歩夢のことを迎えに行くと言っていたのだが、この事件が無事に解決したのかさえもまだ分かっていない状態だ。 「……って、どういう事なんだ?」 『ま、説明は後でするから、とりあえず、君達は今どこに居るのかな?』  望は裕二に今自分達が居る場所を説明すると、裕二は直ぐに望達が居る場所まで来てくれたようだ。  フッと望が気付くと、裕二の車の前にはパトカーがいて裕二の車の後ろにもパトカーが付いていた。 「ま、とりあえず望と雄介君、早く私の車に乗って!」 「あ、ああ……」  とりあえず裕二に言われた通りに車に乗ると車は走り出す。 「……で、どういうことなんだ? 事件のことと、このパトカーはさぁ」 「私は君達が話をしている時に、もう既に犯人の目星をつけていたのは覚えているかな?」 「あ、ああ、まぁな……」 「流石の私でも一人で幼なじみがいる病院に行くのは自分自身も危ないと思ったからね。 だから、知り合いの刑事さんに一緒に来てくれるように言ったのだよ。 流石に、あの病院の院長室にはその刑事さんは入れずに外で待機してもらっていたんだけどね。 まぁ、そいつと話をしているうちに、そいつが私の口車に乗って、口を滑らせてしまい、歩夢を誘拐したという感じで言ったんだよ。 その時点で私は下で待機させておいた刑事さんに来てもらって、そいつを逮捕してもらってから、歩夢の居場所を吐かせたって訳なんだよね」

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