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ー決心ー73
雄介は息を切らしながら、そこで息を整えていると、
「ホンマ、さっきの女の子達しつこかったなぁ」
「まぁ、確かにそうなのかな?」
そう望は雄介からの問いに答えながらも半分は首を傾げてしまっていたようだ。
「あ、そうか……望はそういうことも知らんもんな。 でも、今日は望も話掛けられていたんと違ゃうの?」
「ああ、まぁ、そうだな」
「何もされてへんか?」
「大丈夫だったけどよ。 やっぱ、前にお前が言っていた通りに女の子の誘いに断るのって大変なんだな」
「……って? それって、どういう意味なん?」
「雄介が話している間、俺の方にももう一人の子が来たからさぁ。 俺もなかなか女の子に断ることが出来なかった。 だから、本当にすっげぇ困っていたけど、雄介が引っ張ってくれなかったら、俺……女の子達の誘いを断りきれなくって、行ってしまっていたかもしれねぇなって思ってよ」
「ん、まぁ……そん時はしゃーないって思うかな? でも、望と居る時は俺が助けるからええねんやろ?」
「ああ、まぁな。 でもさぁ、デートって本当に大変なんだな。 あんな風にナンパとかされたりするんだしよ」
「あ、それは……俺達が男女のカップル同士じゃないからなんじゃない? 男同士で歩いておるから、端から見たら、友達同士で遊びに来てるって感じやと思う訳やしな。 流石に男女カップルの男の方にナンパ仕掛ける度胸の座った女の子はいないやろうし」
「あ、そういうことか」
「そういうことやね。 ま、とりあえず、携帯取りに行こう。 そろそろ時間やろ?」
「あ、ああ、そうだな」
望は腕時計を見ると雄介の言った通りに、そろそろ携帯が出来るであろう時間であった。
二人はビルとビルの間から再び繁華街へと出て歩き始める。 先程とは逆の道を行き携帯ショップへと向かうのだ。
と、その時、先程と同じように女の子達が望達に声を掛けて来た。
だが先程と違うのは雄介メインではなく望メインで声を掛けられたようで、
「あ、やっぱり、春坂病院の吉良先生よねぇ?」
「あ、まぁ、そうですけど……」
「いきなりでゴメンナサイ。 前から、私は吉良先生のことが気になっていたんですよ」
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