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ー信頼ー85
「あっ! そういやー、俺が部屋に入った時、望もリビングに居ったな? やっぱり、望は未だに雄介とお風呂に入るのは恥ずかしいとか?」
そう和也は茶化すように言ったのだが、
「そんなんじゃあねぇよ。 和也が外に電話しに行ったから、裕実一人じゃあ可哀想だと思ってよ。 雄介と入らなかっただけだ」
「あー、まぁ、そういう事としてーって事は望は裕実と何か話したのか?」
その和也からの何気ない質問に目を丸くする望。
そう和也のからの質問というのは、的確に的を射てるという所であろうか。 確かに望が雄介とお風呂に入らなかったという事は、二人きりになっているのだから話さない訳がない。
「とりあえず、俺は裕実には聞いてはいけないような事を聞いたような気がすんだよなぁ」
その言葉では全く和也が聞いてる質問の答えにはなってないようにも思えるのだから和也と雄介からしてみたらハテナマーク状態なのであろう。
すると、今度、望ではなく裕実は口を開くのだ。
「だからですねー。 望さんは僕に聞きたい事を質問してくれたんですよー。 ほら、やっぱり、二人きりだったので、話下手な望さんが一生懸命考えて会話してくれたんだと思いますよ」
裕実は今さっき望と話をしていた事が和也達に話始めるのだ。
「まぁ、そういう事なら、和也の質問に対して望はそう答えるわなぁ」
「まぁ、そういう事か……。 とりあえず、俺一人で風呂に入って来るなぁ」
「……へ? 裕実と入らんでええの?」
「今日は雄介一人でお風呂に入ったんだろ? なら、俺も一人で入るよ。 ここで、裕実と入るって言ったら、裕実に怒られそうだしな」
「当たり前です! 望さん達に悪いですからね!」
「まぁ、そういう事だ……」
和也はそう言うとお風呂へと向かうのだ。
「ホンマ……和也って物分かりがええって言うんかなぁ? 場の空気を読む事が出来るって言うんかなぁ? 頭がええって言うんかなぁ? アイツと居るとホンマ疲れへんわぁ」
「え? ああ、まぁな……。 確かに俺はアイツと仕事で一緒に居るけど、確かにあんまり疲れた事はねぇかな?」
部屋に戻って来た雄介達はソファに座って、ゆっくりとした時を過ごすのだ。
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