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ー信頼ー93

「まぁ、確かに、そうだよな」 「さて、俺達もそろそろ寝ようか? いつ、何が起こるか分からへんし、睡眠っていうのは取れる時に取っておいた方がええしな」  雄介はそこで一旦体を伸ばすと、その場に立ち上がり和也同様に望の手首を取ると二階にある自分達の部屋へと向かうのだ。  その間、望にしては珍しく幸せそうな笑みを浮かべていた。  前までは雄介っていうのはここまで積極的ではなかったような気がする。 前の雄介なら、立ち上がった直後に望の手首を取るような事がなかったような気がするからだ。 前の雄介なら、望も手首を取らずに先に行ってしまっていただろう。  その行為というのは、和也達と一緒に住むようになってからなのか、それとも人間として成長してきているからなのかというのは分からないのだが、望の手首を取る行為については今までにあまりなかった事なのかもしれない。  そして次の朝。  雄介はいつものように目覚まし時計より先に起きて、朝ご飯を作りに階下へと向かっていると、いい匂いが漂っているような気がする。  明らかに雄介より早く起きて誰かが朝食を作っているのが分かるだろう。  雄介がリビングへと通じる引き戸を開けると、どうやら料理を作っていた人物は雄介の存在に気付いたらしく、 「よっ! 雄介! おはよう!」  そう相変わらずの笑顔で和也は雄介に向かって挨拶をして来るのだ。 「あ、ああ……おはようさん。 お前達今日は起きるの早いなぁ」 「ま、ああ、まぁな……。 いつも雄介が起きているであろう時間より早く起きておかないと朝食作れなくなっちまうと思ったからな」 「別に、朝食まで作らんくても大丈夫やのに……」 「気にすんなって……。 今日はただ早く起きちまったっていうだけだからさ。 ま、とりあえず、雄介は座って待っててくれねぇか」 「あ、ぅん……おう……」  そんな事を言われても雄介の場合、ジッとしていられないタイプだ。  そんな雄介に気付いたのか、思い出したのか、 「大人しくしてる事が出来ないんだったら、望とイチャイチャとしてきたらどうだ?」 「……へ?」  いきなり和也からのその提案の裏声を上げる雄介。  しかし、その和也の意見に少し考えると、 「んー……あんま望の事起こしたくないしなぁ。 朝の望ってむっちゃ機嫌悪いしな」

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