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ー信頼ー105

「うん……まぁ、望さんの意見も分かりますけど、今、僕達が雄介さんが戻って来る事を信じないでどうするんですか!? 雄介さんは望さんの忠告を聞かずに真っ先に助けに行ってしまったのですから、もう後は信じて待ってる事しか僕達には出来ませんからね」 「まぁ、そうだよな」  と、その時、海の方から上がって来る人物が居た。  その人物は息を切らせながら、洋服もずぶ濡れのまま砂浜を歩く。 「に、兄さん……今、雄介さんが……」 「……!? 朔望!? どうしてお前がここに?!」 「とりあえず、父さん達と一緒に診療所を手伝いに来たんだけど、船がさぁ、台風の風に煽られて転覆しちゃったから、とりあえず、今は泳げそうな人達が陸に向かって泳いで来たって訳……」  そんな事を言っていると、その後ろから歩夢が上がって来たようだ。 「歩夢も居たのか?」 「あ! 兄さん! 久しぶり! 因みに僕も医者になったからね」  こう笑顔でこう今にもピースサインでも出てきそうな感じで言うのだ。 「あ、ああ……そうだったんだな。 それよりか、怪我人とかは!?」 「流石は兄さんって所かな? 僕達の事はそんなに興味無いって事で……。 とりあえず、僕達は転覆してしまった事を伝えにこの島まで泳いで来た訳だけど……。 船の方には父さん達が残ってるから船の事は父さん達がやってるよ。 そう僕達の方はもし島の方に怪我人が連れて来られたら怪我人の治療に当たるって事になったから泳いで来たっていうのもあるんだけどね」 「そうだったのか……船には父さんが残っているんだな」 「それで、雄兄さんは何で船の方に向かったの?」 「あ、ああ……。 雄介は昔、レスキューで働いていた事があったからよ、だから、今は医者の仕事よりレスキューの方で救助しに行っちまったみたいなんだよな」 「そうだったんだ。 ん、まぁ、雄介さんのお父様も乗ってたんだけどね」 「……へ? そうだったのか!? 雄介のお父さんもあの船に乗ってたのかよー。 後、和也のお母さんもあの船に乗ってたようなんだけど……?」 「それで、和也さんは?」 「あ、和也は今船を出して貰えるように行って貰ってるんだけどな」 「確かにそれはいいんだけど、地元の人達がこの荒波の中、船を出してくれるか? っていうのが問題だよねぇ」 「……え?」 「だから、こんな台風の中で船を出すって、ある意味、命を捨てに行くようなもんだって海の男なら思うしね」 「じゃあ、何で定期便はこんな日に海に出たんだ?」

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