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ー信頼ー130
そう暫く望は雄介の事を見つめていると、その間、二人の間には沈黙の時間が流れてしまっていた。
今の望というのは、きっとさっき和也と裕実が言っていた言葉が頭の中でリピートされてしまっているのであろう。 そしてそれをいつ実行しようかと思っているから、言葉も体も止まってしまっているのであろう。
そう、だから望は動こうとしてないだけだ。 だが雄介は次の瞬間、望の事を抱き締めようとしたのだが、望はそれを払い除け、望は雄介の事を抱き締めるのだ。
「……望?」
そうそんな望の行動に雄介は驚いていると、今度、望は雄介に向かって視線を上げ気持ち的に背伸びをすると唇を重ねる。
たった数秒のキスだったのだが、望からこうやってキスをすると特別な感じがするのは気のせいであろうか。
そして望は雄介の事をもう一度、しっかりと見つめ直し、
「おかえり……。 俺……雄介の事……好き、じゃなくて……」
そう望はそこで言葉を一旦止めてしまうと、
「お前の事……愛してるから……」
そう望は雄介に対して今まで『好き』とは伝えた事はあるのかもしれないのだが、『愛してる』とまでは伝えた事はなかった。
『愛してる』とは『好き』という言葉の中で最上級の言葉。
本当にその人の事を愛したからこそ伝える事が出来たのであろう。
だからこそ、『愛してる』っていう言葉というのは簡単に口に出来る言葉ではない。
本当に特別な人、心から愛せる人を見つけた時に使える言葉という事だ。
だからこそ望は雄介に本当に自分の想いを伝えたくなったからこそ、『愛してる』って事を心の中から伝える事が出来たのかもしれない。
本当にいつまでも一緒に居たいと思った相手。
その温もりある手をいつまでも離したくはない。
いつまでも、この手を繋いでいたいと思った相手。
『愛してる』っていう言葉を初めて本気で伝えたいと思ったのが望からしてみたら雄介だったという事だろう。
『愛してる』っていう事というのは、辞書には載ってないような意味が沢山沢山含まれているのかもしれない。
だから『愛してる』って言葉は本当に自分が大切だと思った人に伝えようか……。
本当に大切な人へ……。
【ー信頼ー】 END
『ツンデレ君には甘いハチミツを』 END
最後までお読み頂き本当にありがとうございました!!
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