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「和泉、どうした?」
俺の異変に気付いたのだろう。キッチンで動いていた東城が、リビングに来ると、俺の前で膝を折って座った。俺の膝に右手を置いて、左手で俺の頬に優しく触れてくる。
「俺……どうしたんだろ。女が好きなはずなのに。先生に抱き着くなんて。しかも『エッチは?』って」
先生がフッとほほ笑んで、俺の唇にキスをした。触れるだけの軽いキス。物足りなさを感じるは、俺だけか?
「ゆっくりでいい。ただ今は、ダメ。僕も我慢の限界がある」
「それって一人で抜くってこと?」
俺は東城の腕を掴んだ。
「オカズは和泉だけどね」
「なら……」
俺が口でやっても……。
俺の手が東城のズボンへと伸びる。東城が俺の手首を掴んで、首を振った。
「ゆっくりでいいと言っただろ」
「無理はしてない。したいって思ったから」
「わかった」
東城の手が離れた。俺は、立ち上がった東城のスラックスとパンツを一気にずり落とした。東城の逸物はすでに大きくて固くなっていた。
「俺、下手だぞ」
「うまいほうが怖いだろ。ノンケのヤツが」
東城が鼻で笑った。
確かに。それもそうだ。上手かったら、他で経験済みってなるからな。
俺は口を開けると、東城のを口に入れた。思いのほかに大きく口を開かなくちゃいけなくて、苦しかった。
ゆっくりと頭を動かしてみると、「ん」と東城の声が漏れた。
き、気持ちいいのか? 感じてるのか?
俺は上目で東城の顔を確認する。目をつぶって、東城の呼吸が少し乱れているのがわかった。
やばい、かも。俺もキツくなってきた。
俺は東城にバレないようにスカートの中に手を入れて、パンツ越しに自分のも触りだした。
口に咥えてるところからジュルっと音がするたびに、俺の股間もうずいてしまう。直に触りたい。もっと強い快感が欲しくなる。パンツに手をかけようとすると、「和泉」と声が降ってきた。
「悪い子だ。勝手に触ろうとして」
「ちが……」
「違わない。スカートの中にある手は? そっちに気をとられてて、口が疎かになってる」
東城にスカートを捲られて、「あ」と俺はパンツにかけていた指を慌てて離した。
「ずいぶんと元気だ」
東城が床に座ると、「こっちに来い」と手を差し出された。俺は東城の上に座って、互いのムスコ同士をくっつけてきた。
「一緒に」と東城が優しく言ってから、手で激しくこすり始めた。
「あ……んぁ。きも……ちぃ。やばっ」
「ん」
東城と俺、一緒に頂点に達した。俺だけ激しくビクビクと全身を震わせてから、ぐったりと東城にもたれ掛かった。
「和泉、好きだよ」
東城の囁き声に俺は、静かに頷いた。
セーラー服マニアのド変態教師野郎だけど。どうやら、俺も東城が好き……かもしれない。
終わり
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