必死で受け止めれくれる尚之の息が上がる。 それだけで透の体温も上がり更に求めてしまう。 旅行帰りで一息つく暇もなく、求めている自分に余裕がないほどに尚之が欲しくて堪らなかった。 5年の離れていたタカが外れてているんだろうか。尚之の身体を心配しながらもどうしてもそばにいると欲しくなる。 そんな馬鹿な自分に付き合ってくれる尚之が愛おしい。 【ああ…そっか…俺だけじゃないんだ…尚之だって…） 体にフィットしたレオタードがやけにリアルな感触を伝える。 細い身体で唯一肉付きの良い尻に手を這わせば尚之の腕が透の腰に纏わり付く。 唇を離せば離れがたいと糸を引く。蕩けた瞳に浮かぶのは透を欲しがる欲情の色。 それを見つめれば恥ずかしそうに頬を染める。 「透さん…手付きがやらしい…そんなに好き？」 「肌触りいいよな…でも中を触りたい。なあ、尚之…これ…破ってもいい？」 触れていた網タイツを指先で持ち上げる。 「もう…」 恥ずかしがる 尚之は透の胸に顔を埋め、小さく頷いた。 指先に網目を掛け下へと引っ張る。プチプチと音が聞こえそうなそんな感覚で簡単に破れていく。 尚之を抱え込んでその様子を見れば尻の下から生足が覗き、視覚で持っていかれそうになる。 （エロ…） 尚之自身、何もしていない。ただ網タイツを破っただけなのにその様は欲情を煽る。 元来こんな趣味はない。女性のストッキングが破れていても興奮したことはない。だが、ハロウィンのあの姿で抱いた時、やってみたい…とは少しながら思っていた。 生肌に指を這わし割れ目を行き来すれば透の腿に当たる尚之の芯が膨らみを持つ。 期待に焦がれて芯を持ち上げている。それがまた愛おしくて前に手を動かす。 「と、透さんっ、ベッド、行きたい…」 立ったままいたそうなんて、はなから思ってはいない。ただ尚之の反応が可愛くて立ったままいるだけだ。 膝裏に手を掛け抱き上げれば、慌てて首に手を回す。軽々と持ち上げ寝室へと足を向ける。 片膝をベッドに付きそっと下ろせば、反応している前を隠そうとうつ伏せになる。さっき破いた生足が露わになり、尚之にダイブするように覆う被さった。 ベッドとの隙間に滑り込ませた手で、ない胸をワサワサと揉む。 なんだか変な気分になる…胸の膨らみに興味はない。尚之だからこそなのだが。 「透さん…」 甘く掠れた声が耳を擽り、それだけでぞわぞわと泡立つものが中心へと集まる。 大きく開いた背中に唇を這わせれば、綺麗な背を反らせ良い声を上げた。 こんな風に興奮するのも尚之だけだ。他の誰でもない、自分を必要としてくれる尚之だからだ。 「愛してる…ずっと一緒にいような」 驚くほど切羽詰まった声でそう呟いた。 「どんな…透さんでも…好きだよ。僕を欲しがってくれる透さんが好き…」 ずっと…嫌だって言っても欲しがるさ。尚之が欲しいんだから…そう言いたいがこの変態じみた行為ではなんとなくカッコ悪いからと、優しく甘い愛撫で深みに落ちていこうと尚之を誘う。 心も身体も透のために開いていく尚之は壮絶な色気を放ちながら透を虜にしている。 お互いを追い詰め、落ちて訳がわからなくなる前に… 「メリークリスマス、尚之」 向かい合って見つめ合えば、尚之の瞳が揺れ細い腕を透の首に絡めた。 「メリークリスマス、透さん」 引き寄せられる熟れた唇に誘われながら、裂いた隙間に指を忍び込ませ尚之の昂まりから溢れるその蜜に喜びを感じた。 Fin