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滞在1日目 その2

焼き菓子屋で真剣にお菓子を選んで、故郷に届ける手続きを終えると、町は夕焼けに染まり始めていた・・・まさか手続きに数時間待たされるとは思ってなかった。 プレゼントを離れている人に届けたい人が多い為、この時期は凄く混むらしい。 まあ、夕方になってしまったものは仕方がない。大人しく宿屋に戻ろうか。ノアさんは怒ると怖いから。 ・・・そういえば、あらためて考えるとノアさんが欲しがりそうなものってなんだろう。 ノアさん・・・吸血鬼・・・吸血鬼って言ったら血液とかなのだろうか・・・ん?待てよ。 「俺、ノアさんに一度も吸血されたことがない・・・。」 でも、ノアさんは吸血ができないと生きれないって自分でいっていた。 俺の知らないところで、誰かの血を吸っているのだろうか・・・? ・・・なんで、俺じゃないのかな。 なんで・・・なんで・・・そればかりを考えながら、俺は宿屋に戻った。 ぼーっとしている俺を心配したのか、ノアさんに「早く寝なさい。」と言われベッドに押し込まれた。 その行動さえも、ノアさんを疑う材料になってしまう。 もしかしたら、これから誰かの血を・・・。 暗い考えから脱出できないまま、滞在1日目が過ぎていった。

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