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ハロウィン妄想と恋人たちの時間17
「俺さっき意地悪したつもりなんてなくて、本当はもっとしてって相庭に言わせたかっただけ。相庭がおれを求めてくれたら嬉しいなって思ってヤセ我慢してたんだ。だから……今めちゃくちゃその気なんだけど」
「へ……」
「相庭もその気なんだよね」
「う、あの……」
おでこをコツンとくっつけて、吐息の触れる距離で尋ねる。相庭にも言葉にしてほしい。沈黙を許さず「ん?」と先を促すと、彼の手がそっと右頬に添えられた。
「うん……。椎名としたくなっちゃったから、責任とって……」
「責任って?」
「……っ」
にやにやとにやける俺の唇をついばんで、誘うように下唇をかじった相庭が、キスの合間に甘く低い声で囁く。
「もっとやらしいキス……していい? キスしながら、エッチ、してほしい……」
本当にしたくてたまらないというような、欲情に染まったかすれ声で誘われ、一気に気分が高揚する。相庭の腕を引き、すぐ脇のベッドへ押し倒すと、濡れた瞳が期待に揺れていた。
「相庭、ありがとう。求められたらすごいやる気出たから、俺頑張るね」
最初からやる気だけはあったんだけど。と心の中で呟いて、相庭の服の裾に手をかける。
こんなことをしていいのも、させてもらえるのも自分だけだ。他人の入る余地なんかどこにもないんだからな、と脳裏に浮かんだお調子者の友人に釘を刺しながら、相庭の唇を夢中で貪った。
【ハロウィン妄想と恋人たちの時間/おわり】
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◆最後までお付き合いくださいましてありがとうございました!
椎名×相庭のHありと最初に予告してたのですが、手前で終わってしまって申し訳ありませんでした。
SSといいながら一万文字を超えてしまったので、息切れしてしまいました……!
それから、大切なお知らせですが、今まで本編からお付き合いくださった皆様、本当にありがとうございました。
片恋コンティニューは今後電子書籍としての販売を考えているため、本編を下げさせていただきました。
今まで応援してくださったり、ページをめくってくださって本当に感謝しております!
もし電子書籍も読んでやるぜ、という方がいらっしゃいましたら、SSなども追加予定ですのでどうぞよろしくお願いいたします。
感謝をこめて……!
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