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episode1-17
「…き、侑稀、起きろって。」
「ん-…?…なんか、いい匂い…?」
「お前どんだけ寝るんだよ笑もう22時だぞ?」
「22時…?」
どうやら、テレビを見ていたはずがそのまま眠ってしまったらしく
自分ではかけた覚えのない毛布がかけられていた。
「ほらシャワー浴びてこい、カレー出来てんぞ。」
「んー…、ねむ…。」
「シャワー浴びて飯食ったらな、ほら。」
京は俺の両手を引っ張って、俺は仕方なく上半身を起こした。
「ふわーぁ…、悪かったな、なんか全部やらせちゃって。」
「いっつもやってんじゃん、いいってこれくらい。」
かわりに俺はかくまってもらってるんだしー、と京は電源の切れている自分のスマホを横目に見て
冗談ぽくそう言った。
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