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episode2-6
「ここ。まだ準備中だけど、侑稀は特別な。」
お疲れ様でーす、と言いながら中に入っていく京の後ろに
半分以上隠れながら、俺もそっと中に入った。
「あれ、ちず友達ー?」
「そ。俺の避難場所提供してくれてる友達。」
「あーー、あの例の仲がいい子。」
こんにちはー、と声をかけてくれたその女性は
ちょうどお姉さんかおばさんが、微妙なくらいだった。
「ちずから話聞いてるわよー、今日誕生日なんでしょ?」
「あ、はい…。」
「ゆっくりしてってー?金曜だからちょっとお客さん多いかもしれないけど、人数増やしといたから。」
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