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episode2-7

ちずって俺のことね、と侑稀は苦笑いして こっち座って、と店の一番奥の席に案内してくれた。 「なんでちず?」 「千鶴だから、ちず。」 「でも千鶴のちづなら、つに点々だろ?」 「ネームプレートに書く時になんか違和感あるからわざとなんだと。」 俺は別になんでもいいけど、と 京は笑った。 「最初は何にする?」 「あー、えっと、京のおすすめは?」 俺が言うと 難しいこと言うな、と京は苦笑いして じゃあ好きそうなのにするわ、と言った。 「初めてきいたわぁ、ちずが呼び捨てにされてるのー。」 「はぁ…。」 「全然話してくれないのよ、はぐらかすのがうまいんだからぁ。」

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