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episode2-16

「…水、飲む?」 「あ、あぁ…。」 ちょっと待ってて、と京はベッドから出て 少しして、水の入ったペットボトルを持ってきてくれた。 「飲ませてやるよ。」 「え?いやいいよ、平気だって。」 「いいから。」 京は飲ませてやるなんて言いながら 自分がそのペットボトルに口をつけた。 「え、ちょっ…、んんっ…!?」 一瞬で京の顔が目の前にきて 事態を把握するのに、5秒。 「なっ…にするんだ!?」 「……思い出した?」 「はぁ!?」 「……昨夜、もっとすごいことしたけど?」 呆気にとられている俺の額に 京はちゅ、と触れるだけのキスをして ぽんぽんと俺の頭を撫でた。

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