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episode3-12

「………もうふらついてないから転けないけど。」 「そーじゃないって笑恋人繋ぎ。」 嫌?ときかれて なんて答えたらいいのかわからなくて、別に、と京から目を逸らした。 「今日も酒、買った?」 「んー?俺の分のビールだけ。」 「………ずるい。」 「うそうそ、侑稀の分もちゃんと買ったって。」 「…ビール?」 「いーや、苦くないやつ。」 京は俺の好みを把握してるから 食べ物のことは安心して任せられる。 「……これ、動きづらい。」 「じゃあ離す?」 「…いい、離さなくて。」 京を彼女と比べるのはちょっと変なんだろうけど こんなふうに誰かと手を繋いで歩くのは ちょうど1年ぶりかもしれない。 いや、もっとか。

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