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episode4-6

「あー、つーかれたー…。」 家に帰って早々に俺は荷物をその辺にほったらかして ベッドに転がり込んだ。 「とりあえずちょっと寝るわ…。」 「じゃあ俺も寝る。」 京は俺にしがみつくようにして狭いベッドに入りこんで こっち向いて、と耳元で囁いた。 「……なんだよ。」 「侑稀不足。」 「いや、ずっと一緒にいるじゃん。」 「試験で忙しかったから、我慢してたんだっつーの。」 そう言ったかと思えば いつもよりちょっと強引に、噛み付くように京は俺の唇を奪った。 「んっ、んんっ…。」 「侑稀、口、開けて…?」 「んっ、く、ちっ…?」 言われた通り薄く唇を開くと その隙間から、京の舌が俺の口の中に入り込んできた。

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