84 / 213

episode4-9

-数時間後- 「き、侑稀、」 「んー…?」 「そろそろ起きろ、もう18時半。」 「んー…。」 目もほとんど開かないまま 俺は上半身を起こして、近くに放っておいたスマホを見た。 「ふぁ…、よく寝た…。」 「こんなに寝たら夜寝られなくなんぞ?」 「…どうせBAR行くんだからそんなに早く帰ってこないだろ。」 財布とスマホだけ持ったらいい?と京に聞くと スマホと鍵だけでいいよ、と財布をテーブルの上に戻した。 「酔っ払って財布でも落とされたら困るからな笑」 「……京がそんなに飲ませなきゃいい話だろ。」 「はいはい、心配すんなちゃんと見とくから。」 ほら行くぞー、と京が俺の手を引っ張るから 俺は半ば連れていかれるようにして家を出た。

ともだちにシェアしよう!