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episode4-17
「危ないっつうの…。」
「んんー。」
「んんーじゃなくて笑」
一向に離してくれなそうだから
とりあえず目の前にある唇にキスすると
少しだけ俺を掴む力がゆるまった。
「んん、んー…。」
「ほら、シャワーだけ浴びに行かせて。」
「…やだ、もっかい…。」
いつどこでこんなセリフ覚えてきたんだこいつは。
「もう1回だけな。すぐ戻ってくるから。」
「…むー…、わかった。」
ちゅ、と触れるだけのキスをして侑稀から離れて
俺はささっとシャワーを浴びに風呂場に行った。
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