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episode4-19
「……ちゅーとしとく?」
「んー…?…する…。」
ん、と侑稀のほうに顔を近づけると
侑稀は眠たそうな目のまま、ちゅ、と俺の唇にそれを重ねた。
「…寝ぼけすぎ。」
「寝ぼけてねぇし…。」
「嘘つけ。…俺と飲みに行く時だけだからな。」
「んー…。」
京以外になんかするかよ、と
侑稀は呟いて、もう1度俺にキスをした。
「あー、ほんとに卑怯。」
そーゆーことは酔ってねぇときに言えよ
そんなことを思いながら
もう1回、と今度は俺からキスをして
侑稀の頭を撫でた。
「…明日の朝には忘れてるくせに。」
また何事もなかったかのように眠り始める侑稀を抱きしめて
早くちゃんと俺のものにならねぇかな
そんなことを考えながら俺も眠りについた。
【京side.end】
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