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episode4-27
【京side】
「って、ことなんすよ。どー思いますこれ。」
「侑稀君ってツンデレな上に小悪魔よねぇ。」
侑稀をバイトに送り出してすぐ
俺は時間よりも少し早いけれど、バイト先のBARにいた。
「いっつも覚えてねぇから今回も覚えてないかと思ったら今回は今回で覚えてるし、それでいてふつーな顔してるんすよ、」
あんな殺し文句みたいなこと言ってんのに、と俺がぼやくと
ミサトさんはベタ惚れねぇとにやついていた。
「ベタ惚れどころじゃすまないっすよほんとに…。」
昔に1度だけ男と付き合ったことがあるけれど
その時のやつはもっとさっぱりした奴だった。
甘えるとかそーゆーのもなかったし。
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