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episode4-26
「………わり、がっつきすぎた。」
「……別に、そんなふうに思ってないから、」
強引なように見えて
京は優しい。
そんなこと、こいつと友達になった時からわかっていたことだけど
改めてそう思う。
「…ほら、寝直すんだろ?」
「……うん。」
「腕枕。…侑稀が寝てる間にどっか行かねぇように。」
どこにも行かねぇし、と苦笑いしながら
京の腕に頭をのせる。
「ふぁ…、んー…。」
自然と京のほうに少し頭を傾けて寄りかかるようにして
俺は目を閉じた。
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