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episode4-30

「可愛いどころじゃない、ねぇー。いいんじゃない?うらやましいわよー?」 「俺が手ぇ出す前にこっちが食い尽くされそうっすよ?」 「またまたぁ、自分の抑えが効かなくなるのが怖いだけでしょ?」 「……そりゃ、怖いっすよ、」 一歩間違えたら 侑稀を怖がらせるかもしれない、拒絶されるかもしれない、 それを考えたら、勢いに任せて押し倒すことなんて絶対にできない。 「珍しく腰が引けてるわねぇ、」 「……なんとでも言ってください。」 「でも、ちずが踏み込まないと侑稀君からは絶対に来てくれないわよ?」 向こうは元々ノンケなんだから、とミサトさんは少し困った顔で言った。

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