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episode4-35

「……京が帰ってくるまで寝よ。」 ソファに横になって、さっき藤井先輩から言われたことを考えていたら 頭が爆発しそうになって、やめやめ、と俺は目を閉じた。 「………”好きな相手”か…。」 好きな相手 その言葉を聞いた時に、1番に浮かんだのは悔しいけど京の顔で 最初京から好きだと聞いた時は 友達の延長だろう、くらいの気持ちにしか正直考えていなかった。 「……ちゃんと、伝えるって、どーすんだよ…。」 京がもっと押してきてくれればいいのに、なんて 自分勝手なことを考える自分に嫌になって、 俺は気づいたら眠ってしまっていた。

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