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episode5-14
「ん…、今何時だ…?」
その辺に放っておいたスマホを手繰り寄せて
時間を確認すると
画面には22時30分、と表示されていた。
「………暇。」
今夜はもう寝れる気もしないし
だからと言って家に1人でいるような気分でもない。
「……ミサトさんとこ開いてっかな…。」
俺は財布とスマホと鍵だけ持って
おもむろに家を出た。
「あっつー…。」
熱帯夜らしく外は夜にも関わらず暑い。
「………あ、開いてる。」
ものの5分程で到着したいつものBARには
いつも通り明かりが灯っていて、少しだけ安心した。
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