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episode5-26
「んーで?次はどこ行くの。」
「んーー、そろそろお昼だからぁ、ご飯食べたい!」
「どっか行きてぇ店あんの?」
「んーん、決めてなーい。」
でも美玲オムライス食べたいなぁ、と
美玲は俺の隣を歩きながら言った。
「オムライスね…、ちょっと待ってな調べるから。」
「やった。」
さすがけーくん、とるんるんになる美玲を眺めながら
俺はぱぱっと近くの店を検索する。
「……っと、ここにすっか…。」
美玲から大きな袋を奪いとって、その代わりに腕を引くと
なになに、と美玲は驚いた顔をした。
「荷物くらい持ってやるっつーの。」
「ふふっ、ありがと。」
さすがモテる男は違うねぇ、と
どこで覚えてきたんだか、美玲はにやにやしながらそんなことを言っていた。
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