141 / 213
episode5-27
昼ごはんを食べたあとも
あれが見たいこれが見たいと言う美玲に付き合って
小学生の体力の凄さを思いしって
気づけば外は少し薄暗くなっていた。
「やっべ、もーこんな時間かよ…。」
「けーくん今日そんなに急いでるの?」
「あー…、まあ、な。」
さすがに妹相手に
家に恋人おいてきてるから、とも言えず
俺は言葉を濁した。
「わかったー、付き合ってる人でしょ。」
美玲も彼氏と約束してるとき時間気にするもん、と
ドヤ顔で言うそのことが図星で、なんとも言えない気持ちになる。
「じゃあはやく帰ってあげないとねー、」
寂しい思いしてたらかわいそうだもん、ととても小学生とは思えないような発言に
俺は苦笑した。
【京side.end】
ともだちにシェアしよう!