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episode5-37
「……あれ、ミサトさんからメール…?」
ぴ、と画面をタップすると
そこには全部お見通しみたいな文章が書かれていて
俺は思わず苦笑した。
「"今夜はお楽しみね"って、なんだそれ笑」
楽しむどころじゃないっすよ、と返信してから
俺はスマホの電源を切った。
「あー…、早くでてこねぇかなー。」
いつもなら長く感じないこの時間も
今日はあまりにも長く感じて
リビングのほうを眺めては、また天井を眺めて
落ち着かないにも程がある。
「…あ、ゴムあったっけ。」
確かこの辺に、とベッドのすぐ横にある引き出しをあさって
すぐ手の届く所にセットしたところで
リビングのほうからドアの開く音がした。
【京side.end】
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