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episode5-40
「………伝染る。」
「侑稀だって、うるさいくらいなくせに。」
「………うっさい。」
背後に感じる京の体温が心地よくて
思わずうとうとすると、こら、と京が俺の腰を掴んだ。
「……この状態でお預けはさすがに無理なんだけど。」
「………なんか、当たってるけど。」
「そりゃあな。」
俺だって男だから、と
京はぐっと俺の腰を引き寄せて言った。
「………そろそろ落ち着いたみたいじゃん?」
俺が返事をする間もなく
京は俺に覆いかぶさって、ちゅ、と唇にキスをした。
「……侑稀からもして?」
「ん、ふっ、んんっ…、」
「……ちょっと体上げて、」
京は片手で器用に俺の服を脱がして
気づいた時にはなぜか俺だけ上半身裸の状態だった。
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