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episode6-26

「……明日歩けなかったら京のせいだから。」 「そんなに激しくはしてねーから安心しな、」 まだ火照って熱い俺の体を 京はいつものように抱きしめて、ベッドに入る。 「ふぁ…、ねみ…。」 「でっけぇあくび笑」 「………うっせ、」 ふぃ、とそっぽ向くと だめ、と京に阻止されてしまった。 「………おやすみ、侑稀。」 京はそう言って、ぱちんとサイドランプを消して 子供をあやすみたいに、俺の頭を撫でた。 「………おやすみ…。」 京の手の温度とリズムが心地よくて 俺は直ぐに眠りに落ちた。

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