「あ、あのっ、ごめんなさい、気を使わせちゃって…、」 「いや、別に俺らのことは全然気にしなくていーから。」 ゆっくり慣れていけばいいっしょ、と俺が言うと 慣れるも何も初対面の割には普通にしてるよ、と律は佐野さんの隣で言った。 「栞は基本男と話さないもんねー、」 「なっ、ちょ、りっちゃんっ、つんつんしないでよ、」 「夏なのに全然日焼けしてないし。日焼け止め塗ったー？」 「ちゃんと塗ってるってば、」 もうっ、軽く怒ったものの 律に言われて気になったのか、日焼け止めを塗り直すあたり あぁちゃんとカップルなんだなって感じがした。