205 / 213
episode6-39
部屋から出ると、同じく水着に着替えている律達がいて
おまたせ、と俺は片手を上げた。
「……考えることはお互い同じだね。」
「だな。」
律と京が言っていることが分からなくて首を傾げると
佐野さん、と京は俺に耳うちした。
「……あ。」
佐野さんを見ると、俺と同じように
このあっつい中パーカーを上に羽織っていた。
しかも、すごい丈が長いパーカー。
「他のやつに肌見せるなんてありえないっしょ。」
「…それさっき、京に同じこと言われた。」
「だろうねー。」
そーゆーもんだよ、と律は笑って
んじゃあ行こっか、と足を進めた。
ともだちにシェアしよう!