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episode6-45

「んで、佐野さんとなに話してたんだ?」 「ん?あー、律への惚気話きいてた。」 「ちょ、内容省きすぎですから!」 「そーだっけ?」 俺が言うと、俺の正面に座っていた佐野さんは慌て始めて その隣に座っていた律はへぇー、と嬉しそうに笑っていた。 「栞が惚気なんて珍しいねぇ?」 「だ、だからっ、別に惚気けてないからっ、」 「そーなの?……ほんとのところはどーなの、侑稀君。」 「あー…、惚気けてたよ、」 ちょっと高野君!?と佐野さんが俺に何かを訴えてるようだったけど それはあえて気にしないでおいた。 「珍しーな、侑稀が女子としゃべってんの。」 「……別に、律とはふつーにしゃべるじゃん。」 「まあそうだけど。」

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