212 / 213

episode6-46

確かに普段女の人と喋ることは少ないけど それは別に機会がないからってだけで、苦手とかそーゆーわけじゃない。 「んっ、頭いった…、」 「ふっ…、焦って食いすぎ。」 誰もとらねぇよ、と京は笑って 俺の頭をぽんぽん撫でた。 「ほら栞!海行こう海!」 「ちょ、待ってよりっちゃんっ…!」 「はーやーくー!」 律は早く海に入りたかったらしく 佐野さんの腕をぐいぐい引っ張って、砂浜を走っていく。 「……元気だな、律。」 「彼女と一緒だからいつも以上にな、」 いいんじゃねぇの?と笑う京に 俺も苦笑いして頷いた。

ともだちにシェアしよう!