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部屋に到着して、ダウンコートを脱ぐ。
先輩の腰に手を回して、引き寄せて露出した首筋に齧り付く。
「ちょ、」
先輩がバランスを崩したところで腰に回していた手をいつもみたいに中に潜り込ませる。
「ひ、ばか、」
ものすごい素早さで先輩が俺の手を拘束する。
「ハ、先輩あっつ」
「ばか、山本の手が冷たいんだろ」
先輩が体を反転させる。
俺の手を両手で包みこんで、擦って、はぁと息を吐きかける。
「あたためてくれるんですか?」
「協力しろよ」
じろりと先輩に睨まれる。
俺はそれを見て笑う。
「早く触れてほしいから?」
「言わなくても分かるだろ」
先輩の耳が赤い。
「言って」
先輩の熱い耳に口づける。
「ばーか」
先輩が俺の手を離した。
その代わりに俺の頭を抱き寄せた。
「早く触れろよ、山本」
先輩がペロリと舌舐めずりした。
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