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第156話
長い時間をかけ解した秘孔は淫らにグチュグチュと音を立て三本の指を飲み込んでいる。
清藤の身体の隅々を確かめるように這わした身体には無数の所有印が刻まれている。
甘い吐息を漏らしながら必死に舐め回す清藤の口内で天を仰ぎ昂りははち切れんばかりに膨れ上がっていた。
真田が指を引き抜くとそれを合図と受け取ったのか期待する清藤も真田の昂りを離し、その綺麗な腕を求めるように必死で伸ばしていた。
向かう場所は同じ。体温を確かめるように身体を重ね、交わって溶け合い頂点を目指すこと。
ダラダラと蜜を垂らす清藤の熱芯を緩く抜けば艶かしく声を上げ、白魚のように身体をしならせた。
ヒクヒクと期待に収縮する秘孔に自身の昂りをあてがい、伸ばされ求める腕に身体を預けた真田はしがみついた清藤の唇を激しく奪った。
下腹部に力を込め先端を、熟れた孔に突き刺すように押し込んでいく。
真田にしがみついた腕に力が篭もり、激しく合わさった唇から甘い声が漏れた。
暫く触れていなかった内壁をじわじわと暴きながら真田の熱棒は清藤の中に収まった。
再び合わさった中に 形を覚えさすように真田は動きを止め、愛おしい身体を抱きしめた。
清藤の荒い息が、少しずつ穏やかになり、触れるだけのキスを落とし清藤の瞳を探した。
キツく閉ざされていた瞼がゆっくりと開き、真田を見つめる。
「少しこのままでいようか」
その囁きに清藤は微かに首を揺らした。
清藤の手は合わさった身体の間に滑り込み、真田を確かめるように腹を摩った。
まるで身篭る妊婦のように。
「友さんの中、俺の形、覚えてたみたいだね」
微笑む真田を見つめていた清藤の瞳から涙が零れ落ちた。
「覚えてるさ、お前専用なんだから」
柔らかな甘い笑みを浮かべる清藤を見て中に収まった質量がグンと増した。
「はっ、んんっ」
艶やかな声が部屋に響き渡る。優しく髪を撫で『ごめん』と耳元で呟いた。
何を産む訳でもない行為。だが二人にはなくてはならないお互いを確かめ合う必要不可欠なものだ。その為に何度も繰り返す。
体温を確かめ合い、混ざり合ってひとつに溶け合う。
性別を問わず、人を愛すれば必ず求めてしまう。そう、 世界中の生き物全てが。
そんなことを思いながらゆっくりと律動を開始する。
愛し愛されて。
求めて求められて。
互いに支え合い
共に最期まで
可愛い上司で可愛いかけがえのない恋人。
可愛い物が好きで全身全霊で自分を求めてくれる。これこそが真の愛なのではないかと真田は思った。
この先の永遠の愛を願いながら、二人は結び合う幸せに溺れていった。
end
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