あのあと、俺は満足できないまま疲れ果て眠りに落ちた。 ﾁｭﾝﾁｭﾝﾁｭﾝ 「ぜってぇ文句言ってやる。どこの誰か知らないけどっ！とりあえず会社行こう！」 ………… 「大塚ー、これやっといてー」 「はーい！」 …… 「大塚君、これお願いできる？」 「はい！」 … 「なあ聡、これさ―」 「……どこで？」 「なにが？」 「え？俺なんか言ってた？」 「どこでって、なにが？」 「え、あー、いや。その……」 「あー、この前のイケボ？」 「……」 「最初に会った場所に行ってみりゃいいだろ。曜日合わせて。」 「なるほど。」 かくして俺は、ちょうど金曜日なので行ってみることにした。 ―――― ｶﾗﾝｶﾗﾝ 「いらっしゃい。」 「ど、どうも…」 「あ、この間の！お久しぶりです。」 「え、あ、はい。」 「何になさいますか？」 「えと…カイピロスカで」 前回来たときと同じ席に座り、カイピロスカを飲む。 そして明日は休日出勤のため、出会えないまま帰った。 こんな生活が１ヶ月くらい……………