バーへ行き二人で仕事話をして盛り上がった。 成田さんとは年齢も近いため気軽に話せる。 ふと、時計を見ると24時を回ろうとしていた。明日は午後からの仕事だったがずっと返事の無い樹矢が心配で解散した。 _____ガチャ 「ただいまぁー。」 家の扉を開けると部屋は真っ暗だった。 あれ。まだあいつ帰ってないのか？そう思い寝室の扉を開けた。 そこにはベッドの下に座って蹲っている樹矢がいた。 「樹矢？電気もつけないでどうしたの？寝てるのか？」 声を掛けると樹矢はゆっくり顔を上げ、俺を見た。その表情は滅多に見せない怒りの顔だった。 「しゆ、どこ行ってたの。」 「えっ。とー。連絡したけど見てない？」 「どこ行ってたんだよ！こんな遅くまで、しかも顔も赤いし呑んでたんだろ！」 樹矢は立ち上がって俺の胸ぐらを掴みそのままベッドへ押し倒した。 「誰と！男！？まさか女！？」 怒りとどこか寂しげな表情で俺に叫ぶ。掴まれた力はとても強く、俺の胸に重くのしかかり息がちゃんと出来ない。 「まっ、て。みぃくん……おれっ。」 ちゃんと話をしようとしてるのに樹矢の怒りは収まらず、俺の服を乱暴に脱がしていく。 「抱かれたのか？最近なかなか会えないから他の所へ行ったんだろ！」 止まらない怒り。 俺は反抗することを止めてしまった。