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薫香-kunkou-1*
俺の恋人は可愛い。
どこがって?それは全部!顔も身体も言葉も仕草も態度もぜーんぶ!
「みぃくんっ…はやくっ……挿れて…」
ほら、可愛いでしょ?
昨晩、俺は怒りに任せてしゆちゃんを激しく抱いた。不安が大きくて、自分の心が抑えつけられて耐えられなかった。
マネージャーからの話で、俺が思っていた事なんて何もなく、遅くなったのは俺の事を思って熱く二人で話をしていただけだった。
しゆちゃんには謝り、もうこんな事はしないって心に誓った。
__________そう言えばあの日もこんな事を思って誓ったっけ。あーぁ、馬鹿だな。俺。
その話はまた後日。
その後、仕事終わりのしゆちゃんとデートという名の前からずっと見たいと言っていた絵画展へ行き、ゆっくりと堪能してしゆちゃんの満足そうな笑顔が可愛くて思わず帰りの道中でキスしてしまった。
キスした後のしゆちゃんが小さく、帰ったら優しく抱いてくれ…。と俺に呟いて、愛しさが溢れた。
「しゆっ…俺…もっ、いく…」
「あぁっあ…!」
俺らは同時に果てた。しゆちゃんの中に俺のがドクドクと流れていく。イッたばかりの恋人の顔は火照ってとてつもなく可愛く、俺を見て手を差し伸べ早くも次を誘っているみたいに見えた。
「しゆっ…もう一回っ…」
「んぁあっ!」
再び腰を動かし始めるとしゆちゃんは珍しく素直に受け入れてくれた。
「あいしてっ…るっ…しゆ!」
「んぅっ…みぃ、くん…俺もっ…あい…してるっ」
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