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融和-yuwa-1
「もちろん!どんな俺も撮ってください。」
「今回の鶫みたいに仲良くされると嫉妬するけどな…。」
「じゃあ、今後は共演NGにしようか?」
一応彼には釘は刺したつもりだけど。と樹矢は少し遠くを見つめる。
「え…?」
「いやぁ、前々から多分俺の事好いてくれてるんだろなって思っててさ。でも今日、しゆちゃんと二人でスタジオ出ていった時にもしかしてしゆちゃんの事が好きなんじゃないかなってカッとして…。」
「まぁ、俺も嫉妬したの!んで、撮影終わってから彼にしゆちゃんは俺のだからって話をしたんだよ。多分もう俺らの間には入らないと思うよ?」
笑って言う樹矢を見て、ホントに小悪魔で怖い恋人だと思った。
「しゆちゃんに沢山撮ってもらって、もっと人気になって、いろんなまだ見れていない景色を二人で見たい。二人で叶えていきたいな。」
「樹矢…。NGはしなくていい。樹矢の魅力を一番引き出せるのは俺だから。これから沢山の顔を写真を通して伝えたい。そのためには周りの協力もいるんだ。分かってる。」
分かってるのに抑えられなかった。
けど、もう大丈夫だ。樹矢に俺はこんなに愛されてる。俺はこんなに愛している。
カメラマンとして、俺はしっかり撮り続けよう。
__________二人の未来のために。
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