「しゆちゃん…。」 樹矢は俺の目から零れ落ちそうな涙を細く長い指で拭い取ってくれ、キスをする。 「触ってあげる。」 耳元で小さく囁いた後に見えた樹矢の顔は少し悪そうにニヤついていた。 「っふぁあ…！んっ！あぁぅ…んあ！」 俺の中に入っている指の動きは止まること無く、樹矢は俺のモノを握り上下に動かす。 もう先走りでヌルヌルになっていた為、滑りが良く激しく動かすたびにぐちょぐちょと大きな音が聞こえてくる。 やっと、やっと求めていた快感を感じる事ができた俺は、頭が真っ白になり何も考えられずただ樹矢からの刺激を感じて喘ぐ事しか出来なかった。 「あんっ…あぁ！みぃ、っんん…うぁ…。はぁ…っあ！み、くっん…！イッちゃ…イクよ…っあ！！」 「イきなよ。しゆ。」 「んっ…いっ、イクっ！…っあああぁ！！」 ビクビクと跳ねる身体は止まらず樹矢から発せられた低い声で追い打ちをかけられ俺は一人でイッた。 「はぁ…はっ…ぁ…っああん！」 乱れた息を整える間もなく、樹矢が覆い被さってきて大きくなったモノを俺の中に一気に挿れた。 「んっ…っ。熱いね…しゆの中…。」 「んっ、あっ…あっ…。」 俺の中を突き上げるように腰を動かす。 「きも、ちっ…。」 気持ちよさそうに目を細めて俺を見つめ、綺麗な顔が近づいてくる。 「んふっ…みぃ…んんっ！…ふ…っ…あっ…！」 激しく腰を動かしながらキスをする。 お互い求め合うように顔の角度を何度も変えて深く、深く口づけた。