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言葉-kotoba-1

「好き。今日も可愛いね?」 俺は、しゆちゃんに真っ直ぐに気持ちを伝える。 自分は嘘がつけない性格だと分かっているし、ポーカーフェイスも出来るけども、そもそも恋人に隠し事や嘘は作りたくない。 思った事は素直に伝えたい。 「こら、今はやめろよ。」 そう言って口元が少し震えさせて、嬉しいのを必死に我慢している恋人を見つめる。 「やっぱり、しゆちゃんかーわいいっ!」 ガバッと隣に座っている大好きな恋人に抱きつく。 「こ、こらっ、やめろって…!」 「もー。ツンデレなんだからー。」 膨れっ面になっている彼の頬を人差し指で、ツンツンと突く。 照れてるのか顔がだんだん赤みを帯びてきて、俺の心拍が増すばかりだ。 「ほんと、しゆちゃん愛してる…。」 顔を隠すように腕で目元を覆い、俺の恋人は小さく、俺を見んな…。と言った。 ちゅ…。 「ん…。ぅん……ふぅぁ…。」 最初の軽い口づけを合図に、相手の有無を言わさず深くしていく。 舌を絡ませると自然と腕の力が抜けて、覆われていた目元が見えるようになる。 少し涙で潤み、顔は林檎の様に赤く色づき俺を誘っているとしか思えない可愛い可愛い恋人が現れた。 「っうん……っぁ。ふ…んんぅ…。」 手の平で優しく顔を包み込んで、より深く、深く甘いキスを落とす。

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