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第5話

僕の名前は、安倍天照(あべ てんしょう)高校二年17歳。さっきまで足元にすがっていた親父に3歳の頃拾ってもらい育ててもらっている。 この街、さいわい町を統制しているものは12人しかいない。全て半妖である。 その12人は神様から“真名”を貰い、本来の力と神の御加護で、己の姿、形、年齢を思いのまま永遠に生き続けることができる。 真名を貰うためには、まず半妖であることが第一だが、妖力知力武力など全てにおいて長けていて、尚且ついくつもの試練を乗り越えなければならない。 全て乗り換え、やっと神から12人の真名達に挑む権利が得られ、選んだ真名を倒すことができたら神から認められる本名を捧げ、真名を貰う。そしてその真名の席に座ることができる。 それほど多くの試練を乗り越えれる実力者だからこそ12人の真名たちは一目置かれる存在である。 この世は男女の恋愛によって子が成され、成長してまた恋愛をし…という過程が一般的であり、男性同士、女性同士の結婚を認めていない。 恋愛など誰としようが自由なのにだ 逆にあの世には性別という概念が、この世ほど強くない。 あの世には妖力の強さが、契りをするために重要視されている。 性別がある妖もいれば、ない妖もいる。 恋をして結婚をする妖もいるが、ほとんどが自らの力や上位の妖になるためが多い。

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