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第4話

「て〜ん〜しょ〜う〜!!」 「親父…」 「パパってよんでよ〜!!!」 足下で天照、天照とひっつく親父を他所にはぁ。と大きく息を吐く。 コンコンとドアが鳴り、入るぞと声と共に入ってきたのは、180はあるだろう長身にすらっとした細すぎない身体つき。そしてなによりもキラキラとした銀の長髪で、切れ長の二重の奥には緋色の目をしたイケメンな男の人。もとい、弥生さんだ。 弥生さんも親父と同じく、このさいわい町を統制する一人である。 「天照まだ呼べてないのか?」 「弥生さん…この年にもなって呼ぶ人は少ないと思いますよ」 「うちはウチ、よそはよそ…だろ?」 「それこそうちはウチ、よそはよそですよ」 はぁ。と2度目の息を吐く。 「弥生さん何か御用があったんじゃないですか?」 「ああ。皐月、この間の事件のことだが人間側の被害が大きすぎるため……」 この世とあの世の境、さいわい町を統制するもの。それは神に選ばれ、真名を授けられたものたちのこと。

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